楽観的・楽天的なのと能天気なのは覚悟の部分が違う
本日、日本人初のマスターズ優勝&レギュラー日本男子初の海外メジャー制覇した松山英樹選手。
すごい、歴史的快挙ですね!
さて、すがのたいぞうさんの書籍よると、スポーツ選手も色々な個性の方がいますが、楽観的なイケイケタイプでは一流になれないようです。以下を引用させていただきます。
人生は楽観的に生きたいものである。
そのほうがやっぱり楽しいからだ。
ところで、楽観的と言われる人、思われている人が、芯から楽観的、楽天的なのかというと必ずしもそうではないのである。
自分は物事を悲観的に考えてばかりいるから、あんなふうになりたいと憧れる人は多いが、そのほとんどの人は肝心なところが見えていない。
楽観的・楽天的な人にも二種類あるのだ。中には悲観的な人以上に、物事を悲観的に考える人もいるのである。
何かをするとき、「うまくいかないかもしれない」と考えれば、なかなか行動に移せないのが普通である。
自分が悲観的と思っている人のほとんどは、そこで躊躇していることだろう。しかし、「うまくいかないかもしれない。でも、それでもかまわない」と思えれば行動に移せる。
これはハナから物事が「うまくいく」「何とかなる」と考えているような楽観性とは違うのである。
こういう人は、実はひじょうに慎重であって、何かをやるときには、いつも最悪の事態になることを考えているのである。
弱気と言えば、かなり弱気なのである。
けれども、たとえばスポーツ選手には、こういう繊細さが必要とされるだろう。
頭まで筋肉でできているようなイケイケ気質の選手は、結局一流になれない。
あるゴルフ記者が、「トッププロほど驚くほど臆病なんですよ」と言うのを聞いたことがある。
そういうものだろう。
いつも最悪の事態を考えるような、悲観的な見方を持つことは、その人の個性というものかもしれない。
その慎重さは悪くない。
しかし、問題はそこから先のことだ。
それは、最悪の事態が起こることを「覚悟」できるかどうかである。
「そういう結果になってもいい。しかたない」
そう思えるかどうかが鍵なのである。
これこそが脳天気ではない楽観というものであり、後悔しない考え方というものなのだ。
『こころがホッとする考え方』すばる舎
松山選手も相当な覚悟で最終日に出たのでしょうね!
優勝後のインタビューでは、
――トップで迎えた最終日のプレッシャーはすごいものだったんじゃないか。
という質問に対して松山選手
「今日は9時半ぐらいまで寝る予定が、思いのほか早く起きて。
そこからいつもだったらまた寝られるけど、寝られなくて。
練習やウォーミングアップはすごくいい状態でできたけど、やっぱり1番ホールのティーグラウンドに立った時、最終組でトップでいることを考えたら、すごいナーバスになってきて。
それでもこの3日目終わってトップにいるのは自分だし、最後の18ホールをしっかりとやり遂げようと、いいプレーをして終わろうということを考えながらしっかり頑張りました」
松山選手にとって相当なプレッシャーだったはずですが、それを見事に力に変えての優勝は素敵でした!!
おめでとうございます!!
小阪裕司さんの名言
『最悪を想定し、最善を信じ、中庸を行く』
あなたの毎日がワクワクに溢れますように。