内にあるアイデアを引き出すのは質問される事
会話というのはとても大切ですね。
なかでも話を聞くことは、相手にとっても重要でアイデアを生み出す際、頭の中にあるものを引っ張りだすきっかけになると言います。
以下は上阪徹さんの書籍よりそのエピソードです。
あるアーティストの方へのインタビューでした。
芸術分野で多大な実績を残している方。
そういう人たちはアトリエにこもってウンウンとうなりながら作品をつくり上げてくものとばかり私は思っていたのです。
ところが、出てきたのは意外な話でした。
アイデアは、複数のスタッフや関係者で、ワイワイいろいろな話をしたり、質問をしたりしながら考えていくというのです。
なぜですか、という私の問いに、アーティストの方は極めて明快に答えてくださいました。
優れたアイデアは人間の脳の奥底に間違いなく眠っている。
それは、アトリエで一人でウンウンうなっていても、出てくるものではない。
ところが、誰かとコミュニケーションを交わしていると、思わぬ形でひょんとそれが外に出てくることがある。
自分一人では取り出すことができないアイデアや記憶、発想を、頭の中から引っ張り出してくるためにも、誰かに何かを聞いてもらったりして刺激を与えることが欠かせないことなのだと。
相手の脳の奥底に潜んでいるものを引っ張り出すと言う意味でも、相手に質問を繰り出し、いろいろな角度から話を聞いて、刺激していくことは大いなるプラスになるということ。
聞かれて話すことは、思わぬ仕事の成果を生み出す可能性も秘めているのです。
『会話は「聞く」からはじめなさい』日本実業出版社
リモートワークや会議の減少などで直接会話することが減っているだけでなく、会話やコミュニケーションが減っている場合も多いかもしれません。
「日々の雑談も大切」との考えもありますし、話を聞くことで役に立てることもたくさんあるということは覚えておきたいところですね!
三木谷浩史さんの名言
『楽天を始めたころ、私が思ったのは「最大のコンテンツはコミュニケーションだ」ということでした』
あなたの毎日がワクワクに溢れますように。