子供に父親の姿は伝わっている?
昔に比べると父親が子供と関わる機会はとても増えてきていますね。
特にコロナで家族の絆が深まったり、会話する機会も増えたような気はしています。
しかし、やはり母親と比べると、その会話量は少なく、ちょっと煙たがられる存在だったりします。。。
以下は斎藤茂太さんの書籍より引用させていただきます。
「父親不在」と言われてだいぶ経ちます。
しかし、「母親不在」という言葉はあまり聞きません。仕事で忙しい父親が帰宅したときには、小さな子どもはすでに就眠しており、子どもが朝、目が覚めたときには、父親はすでに出勤して家にいない。
父親が、子どもとお互いに顔を合わせるのは、休日くらい。
その休日に、父親が「接待ゴルフ」で外出してしまっては、子どもは、父親の実像を知らないまま成長することになってしまう。
バブル経済期の、ごくありふれたサラリーマン家庭の日常風景です。
10年程前になると思うが、『父性の復権』(林道義・中公新書)という本がベストセラーになりました。
これは、現在、日本では健全な父の権威が家庭から消滅の危機に瀕しているので、ここで取り戻しておかないと、将来面倒なことになる、そんな問題提起が多くの読者に支持された結果でしょう。
いまでも、父親の実像を知らないということでは、そんなに変わっていないのではないか。
実像を知らない子どもは、父親の勤める会社の名前を知るのが、精一杯というところでしょう。
子どもにとって、父親は極めて不透明な存在なのです。
家族のなかから、会話などのコミュニケーションが欠ければ、どんなことになるか、もはや言うまでもありません。
指針となるべきお手本がなければ、苦労するのは子ども自身です。
父性の復権から察すれば、母親が健在なだけに、どうやら父性が、家族をしっかりさせるキーポイントのような気がします。
男女平等の社会と言っても、父親の役割は、きわめて重要なのです。
こういう状況では、父親を尊敬しなさい、と言ってもとうてい無理で、現実を見失ってこころに傷を負っている子どもたちが、後を絶たない訳を垣間見るような気がしました。
やはり父親の真の姿をきちんと子どもに伝えるべきなのです。
そのためにも、父親は、機会を見つけて、自分の仕事の話をしてやるべきです。
実際に我が子を職場に連れていければ最高ですが、そうそう簡単にはできない、日本の特殊事情もありますので、まずは、仕事の内容、仕事で苦労するとき、嬉しいとき、やりがい、などいろいろあるはずです。子どもは、父親の本当の姿を知って、家族の一員として自分を実感するはずです。
『人生に必要な100の言葉』青春出版社
たとえ子供といる時間が長かったり、一緒に遊んだりしていても、表面的な部分しか見せずに接していれば、本当の父親の姿を見せているとは言えないかもしれません。
そういえば、確かに以前子供達を仕事場に連れていった時、すごく嬉しそうだったのを思い出しました。
出合った大人の人にビックリされたら「社会科見学です」って言いなーって。(笑)
特に子供が社会に出てからの仕事については親が思うより興味深く、いろいろ知りたいことかも知れませんね。
やりがいや愉しさ、なんの為にという事について積極的に話していきたいものですね!
ドロシー・ロー・ノルトさんの名言
『誉めてあげれば、子供は明るい子に育つ
愛してあげれば、子供は人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子供は自分が好きになる
見つめてあげれば、子供は頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子供は思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子供は正義感のある子に育つ
優しく、思いやりをもって育てれば、子供は優しい子に育つ
守ってあげれば、子供は強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば
子供はこの世の中はいいところだと思えるようになる』
あなたの毎日がワクワクに溢れますように。