ワクワクする「名言」で1ミリ前進

毎日を1ミリでもワクワクに。気楽に読める内容です。

挑戦する際には答えの出せない人に意見を聞いてはいけない

人の意見を聞くのはとても大事なことですが、それをそのまま鵜呑みにしたり、完璧にしてからやるというのはちょっと違うようです。

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セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問鈴木敏文さんの著書よりその点を学ばせていただきます。

セブン銀行設立の際、グループ内部からも反対の声が少なからずあがったのは、学者や金融コンサルタントなど専門家たちから、「銀行のATM部門はコストセンターである。
そのATM手数料を収入源にする銀行など成り立つはずがない」という話を聞き、勉強しようとしたからです。


一方、わたしたちにしてみればセブン-イレブンでの公共料金などの収納代行サービス取扱額が増加の一途をたどっているのを見て、次はコンビニにATMが設置されるのをお客様が望むと考えるのはごく自然のなりゆきでした。

 

結局、専門家が反対したわけは、これまでにない新しいことについて、どうすればそれが成り立つのか、自分たちの既存の知識や常識では答えが出せなかったからです。


人は自分では答えを出せないことに反対します。


わたしたちが常に心に命じなければならないのは、前例のないことに挑戦し、自分たちで答えを探してみようとするときに、答えを出せない人の話をいくら聞いて、勉強しても仕方がないということです。

 

新しいことを始めるときに、一生懸命、勉強しようとする人たちのもうひとつの傾向は、過去の事例をもとに、最初から完璧なものをめざそうとすることです。


たとえば、セブン銀行のATMは低コスト化が最大の課題でした。


既存の金融機関では、「預金者が求める機能をもつATMをつくるにはこれだけのコストがかかる」という発想であったため、1台で800万円と高級外車が買えるくらいの高額な機械になっていました。


最初からもし、“完璧なATM”をつくろうとしたら、セブン銀行は設立できなかったでしょう。


結果として4分の1の200万の価格に抑えることができたのは、お客様が求めるものを見きわめ、最低限必要な機能は何かを突きつめて、それが実現できればOKであると、お客様を起点にして単純明快に発想したからでした。


新しいことを始めるときに重要なのは、何が必要なのかを見きわめ、必ずしも最初から完璧で絶対的なものをつくる必要はないということです。


『働く力を君に』講談社

働く力を君に

 

人はつい未知のものに取り掛かる際には周りの意見に流されたり、完璧にしてから取り掛かろうとしがちです。

しかし、それではいつまでも動けず、気がつくと流れや時代が変わってしまっていたなんてことになりかねません。

まずは小さくでもチャレンジしていくことでたとえその場では失敗だとしても、改善や修整を加えていくことがポイントになっていくのがイノベーションには不可欠なんですね!

 

マーク・トウェインさんの名言

『今から20年後、君はやったことよりも、やらなかったことに大きく失望するだろう』


 あなたの毎日がワクワクに溢れますように。