共存共栄で発展できる日本
今回のコロナ過においてたくさんの企業やお店が大変苦しい状態に陥っています。
長い間、地域やお客様から愛されてきた所も厳しい状況。そう聞くたびに辛くなってきます。
昔から日本は共存共栄の心を持った誇り高き国。
そして人々の生活に寄り添う商人が多くいたからこそ、永続的に続く企業がとても多いといいます。
本日は良品計画前会長 松井忠三さんの著者より引用させていただきます。
江戸時代から明治時代にかけて、全国行脚して回った近江商人が心得として持っていたもので、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の3つの「よし」から来ている言葉です。
売り側だけ儲かればいいという「一方よし」ではなく、買い手も満足し、社会貢献もできるのがいいビジネスなのだと、昔から日本の商売人は考えていました。
そしてそんな考え方がうまく機能する国柄もあったのでしょう。
取引先のことも考え、顧客満足も考え、地域のことも考える。
そのような協調性を重んじなければ、100年を超える老舗企業をつくるのは難しいでしょう。
経営の神様・松下幸之助は「企業は社会の公器である。企業と社会とともに発展していかなければならない。自分の会社だけが栄えるということは、一時的にありえても、長続きしない」
と有名な言葉を残しています。
そして社会での共存共栄の大切さも説いています。
共存共栄で企業が発展できるのは、日本ならではでしょう。
一方でお隣の韓国には100年以上続く会社は一社もありません。
韓国では「まず、自分のところを強くしよう」という考え方が強いように感じます。
そういうサムスンのイ・ゴンビ会長のように、アメリカの大学院でMBAを取得し、欧米の成果主義を取り入れ、外国人も社員としてドンドン招くような大胆な改革を行うと飛躍的に成長するでしょう。しかし、50年後も100年後も継続しているのかというと難しいのではないかと思います。
世界でも創業から今まで長く続く企業がとても多いことで注目されている日本。
もちろん必要とされる新しい形の企業もどんどん出てくることは大切です。
しかし、なんとかこの状況を乗り越え、人々から愛される三方良しの想いをもったところも、永続的に繁栄していく世の中にしていきたいものですね!
豊田章一郎さんの名言
『自動車業界は、これから国際的な生き残りの時代じゃないか──っていう人がいますが、でもね、僕は「生き残り」という言葉が好きじゃない。
「生き残り」って裏を返せば「死ぬ人」を出すことでしょう。
僕は「死ぬ人」は出したくない。
みんなが共存共栄でよくなることをやらなくっちゃ』
あなたの毎日がワクワクに溢れますように。