ワクワクする「名言」で1ミリ前進

毎日を1ミリでもワクワクに。気楽に読める内容です。

ファシリテーターの役割とは


「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」は踊る大捜査線の名セリフですが、普段行われている会議はどれだけ有意義なものになっているでしょうか?

リモートでの会議も一気に普及し、良い面もありますが、うまく活用できていないとの話も聞きます。

リモートでもリアルでも、ある程度会議のやり方を考え手おくこと、ポイントや手法を身につけておくことは大切だと思います。

 

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そこで会議ファシリテーター普及協会代表の釘山健一さんの書籍より、学ばせていただきます。

「会議より現場のほうが大事だ!」あなたはそう思っていますか?


私は違います。


「会議も現場だ」。


これが私の考えです。


なぜならば、私にとって、“体全体を使い新しいものを作り出していくクリエイティブな現場”それが会議だからです。


このような今までの「常識を超えた会議」の進行役を「ファシリテーター」と言います。

 

ファシリテーターの技術は奥が深く、それを極めるには大変な努力と経験が必要です。


しかし、ファシリテーターの技術の中には、誰でもすぐに使える技術がたくさんあります。


その技術を知って活用するだけで、あなたは今日からファシリテーターの仲間入りができるのです。


例えば、次の例はどうでしょうか?


「この議題について、ご意見のある方はお願いします」


議長が参加者にこう言うと、真っ先に手を挙げるのが「困ったちゃん」。


会議の中ですぐに手を挙げ、しかも発言の長い人のことを私たちは「困ったちゃん」と呼んでいます。


会議では、往々にして困ったちゃんばかり発言して、他の参加者が発言しなくなってしまうことがあります。


なぜ、困ったちゃんが生まれるのか?

 

それは、会議のはじめに議長が「この議題について、ご意見のある方はお願いします」と、“全体に”向けて言うのが原因です。


議長なら必ずおこなうこの“普通”の進行が、実は困ったちゃんを生んでいるのです。


では、どうしたらいいのでしょうか?


その方法は…。

 

会議のはじめは「発言」させるのではなく「考える」時間にすることです。


そのために、ファシリテーターの最初の指示は「この議題について、自分の意見を5分間、お手元のA4の紙に書きながら整理してみてください」となります。


これが、全員の意見を尊重するファシリテーターの進行のコツです。

 

いままで、「会議は、とにかく結論を出すことが最も大切だ」と考え、参加者の納得を得ることよりも、「結論」を決めることが最優先されてきました。


つまり、参加者の十分な納得がなされないまま決定されていたのです。


そこで登場したのが、会議の目的を「決める」ことから「参加者が納得する」ことに変えた会議「合意形成型会議」です。


そして、その合意形成型会議の進行役を「ファシリテーター」といい、そのスキルを「ファシリテーション」と言います。

 

会議の目的を「納得」することに変えることで、会議は見違えるように変わります。


そして、「結論を出せばいい」ではなく、「どのように参加者の合意や納得を得るか」と考えるとき、今までの会議とまったく違う会議のやり方が見えてきます。

 

では、合意を図るにはどうしたらいいのか?


それは、できるだけたくさんの意見を引き出すことです。
思いを十分に語ることにより合意が生まれるからです。


参加者の合意を図る基本は、活発な発言にあります。
そして、活発な発言が出るためには「自由な雰囲気」が必要です。

 

今までの会議のように緊張感で満ち溢れた会議では、自由に意見は出ません。


したがって、ファシリテーターのスキルには「自由な雰囲気をつくる技術」も必要ということになります。

 

だから、ファシリテーターは極力、意見の整理をしないほうがいいのです。


ファシリテーターが整理するのではなく、できる限り、参加者自身に出された意見の整理をさせる、それがファシリテーターの仕事です。


つまり、ファシリテーターとは「結論を出す会議」ではなく、「合意を図りながら結論を出す会議」の進行役のことを言うのです。

 

『会議ファシリテーションの基本がイチから身につく本』すばる舎

「会議ファシリテーション」の基本がイチから身につく本

 

ファシリテーターファシリテーションが大事と言う話はずいぶん前から言われていますが、なかなかうまく導入や活用にいたっていないと耳にします。

うまく会議が機能しないと時間だけが過ぎていき、また参加者も会議をこなすためのモードに陥り「終わるのをただひたすら待つ」ような事態になりがちです。

そうなれば前述のように「会議より現場だよ!」となってしまうのは当然のこと。

そうではなく、会議に出たことで参加者の合意形成がなされ、「よし、やってやる!」と前向きになり、それが結果へ繋がるサイクルにしていく必要がありますね!

せっかく人とアイデアが集中投下される重要な時間。
ファシリテーションのポイントを取り入れて有意義なものにしていきたいものです!


デール·カーネギーさんの名言

『楽しそうに振舞っていると、いつか本当に楽しくなる。物事に熱中するにはこの手に限る。
仕事にしろ会議にしろ、「面白くてたまらない」といった態度でとりかかれば、いつの間にか本当に熱中している自分に気がつくものだ』


あなたの毎日がワクワクに溢れますように。