えっ!怒りの前には別の感情がある?
【子育ても人育ても良く似ているシリーズ】
ついつい子供やスタッフを叱ってしまい、後で後悔したっていう経験ありませんか?
その「叱ってしまう時」の心理状態ってどうなっているか、わかりますか?
日本メンタルヘルス協会の衛藤先生はこう解説してくれています。
例えばデパートに買い物に行った時。
子供はいつもよりテンション高めで走りまわっています。
しばらくして気づくと、自分の子供がいません!!
慌てて探しまわっても見つからない。。。
迷子なのか?まさか誘拐!?
思わず背中が寒くなり、冷や汗も吹き出てきます。
「ど、どうしよう⁈」
さらに小走りに別のフロアを探していると、そこで迷子になっていた自分の子供を発見。
その時の第一声は
「だから走りまわったらダメだって言ったでしょ!!」
「あんたはいっつもそうだ!もう二度と一緒に連れてこないからね!おやつも抜き!」
なーんて怒鳴ってしまうことあります。
でも、実はこの怒りの感情の前に、ある感情があるのだと、衛藤先生は言うのです。
それは
「よかった~!という安心」
いなくなって、心配で心配でたまらなかった訳です。
それが無事だったというのが分かり、誰もが安心するのです。
その感情の後にやってくるのが、自分の思いを理解してくれなかったという事に対する怒りの感情なんですね。
では仕事の場合どうでしょう?
仕事でも、例えば約束の納期に間に合わせられず、その事に対して叱ってしまう。
これも「自分は相手ならやってくれるはず」と言う期待があり、それが叶わなかったから、
「悲しい」
と言う感情が隠れているんですね。
では、叱るのではなく、その場合どうすれば良いのでしょう?
「いいよ、いいよ〜。次、気をつけてね」
では舐められる?
確かに。
答えは、"自己開示"が大切になってくるそうです。
つまり自分の怒りの感情の前に隠れている感情を素直に相手に伝える。
この場合なら
「君なら期限に間に合わせてくれると思ってたから、間に合わせられず僕はとても残念だよ」
って伝えることで、相手は怒鳴られるよりも心に響くはずです。
「そんなに期待してくれてたのに、自分が不甲斐ない」って感じてくれるはずです。
もちろん怒りの感情って、沸点が早いので、その場で冷静に考えていられない!って気持ち良く分かります。
常に僕もあとになって後悔することばかり。。。
でも、でもですね、こうした
「怒りの前にもう一つの感情が隠れているんだ〜」
って、知っているのといないのでは、たぶん大きな差になると思うんですが、どうですか?
☆読書が苦手な方には今の書籍マンガ化ブームよりはるか昔の本ですが、こちらがオススメです。
衛藤信之さんの名言
人間は防衛的な存在です。自分のミスを批判的に言われると、無意識がそれを感じ取って反発心を持ち、素直に反省できなくなります。ユングは言っています。人は心の奥では集合無意識でつながっていると。
あなたの毎日がワクワクに溢れますように。