ものまね四天王のコロッケさんに学ぶ
モノマネで人気のコロッケさんは誰かに弟子入りして、モノマネを学んだのではないそうです。
誰かに直接習うのではなく、観察や洞察を続けてテクニックを自分らしく磨いて行った。
そしてそれが他の芸人さんとの差別化となり、独自性となっていったんですね!
最初に門を叩いたスナックでのお客様の反応、初めてテレビ出演したときの高揚感、ものまね四天王時代に喜んでくださったお茶の間のみなさん、そして、私のステージに足を運んでくださるお客様…。
とっても幸せな条件が重なって、いまの私がいます。
考えれば考えるほど、自分が幸運な人間だと思えてなりません。
それだけは間違いありません。
ものまねとは、非常に感覚的な芸です。
表情や声を似せるということに、万能の方法論はありません。
私には、ものまねにおける絶対的な師匠は存在しません。誰かに弟子入りしたわけでもないので、一般的な芸人の世界とは違うところからキャリアがスタートしましたし、芸能界という世界の見方も、ほかの芸人さんたちとは違っているかもしれません。
けれども、それが功を奏したのだと思います。
大多数が歩んだところにいないから、周囲の状況を観察するようになった。
観察や洞察の連続が、私をものまね芸人として成長させてくれた。
自己流、独学でものまねのテクニックを積んできた私が、こうして続けてくることができました。
私が大切にしている三つの心がまえがあります。ひとつは「気付くか、気付かないか」。
二つ目が「やるか、やらないか」。
三つ目が「できるか、できないか」。
「気付くか、気付かないか」は、気付いて一年間、それに気を付けて過ごすのと、気を付けないで過ごす人とでは、一年の差が出るということです。
「やるか、やらないか」は、実践できるかどうかの問題で、気付いていても、いろいろなことを理由に実行に移さない人はたくさんいます。
そこで、やれるかということです。
ここでつまづいてしまう人が多いかもしれません。
そして、「できるか、できないか」。
これは、自分が実行に移したものを、今後五年間、あるいは十年という期間、継続できるかということです。
人間という生き物は、日々の生活に追われているといろいろなことに気付かなくなってしまいます。
または、気付いても、忙しさにかまけて実行できなくなってしまう弱い生き物なんですよね。行動に移せても、継続することは本当に困難…。
でもそれができれば、最終的には周囲の信頼を獲得できるのです。
『マネる技術』講談社+α新書
コロッケさんの大事にする3つの心構え。
気づく、行動する、継続する。
これらは基本のようで、なかなか実践し続けるのが難しいことです。
芸の世界も商人の世界も、いやむしろ人生の全てにおいてこの心構えが大切なのは共通していますね。
だれかに喜んでもらうためには、コロッケさんのように普段から観察や洞察を続ける。そして、それを徹底してやりつづける。
つまりは感性のアンテナを常に伸ばして自分のものにしていくことが大切ですね!
ナポレオン・ヒルさんの名言
『物事の基礎を学ぶうえで、他人の真似をすることは、むしろ好ましいことである。問題は単なる真似なのか、真似を通じて自分のスタイルを作っていくかである。単なる物真似は、進歩の放棄でしかない』
あなたの毎日がワクワクに溢れますように。