ワクワクする「名言」で1ミリ前進

毎日を1ミリでもワクワクに。気楽に読める内容です。

パラダイムシフトするのはどんな人?

パラダイムシフト、今時代はかつてない早さで変化していると言われます。

どのくらいの変化なのかは様々なジャンル·分野によって多少の差はありますが、地動説のような世界が変わる大きな変化の時なのかも知れません。

f:id:piropirosurf:20210322180636p:plain


瀧本哲史さんの著書の中ではこのパラダイムシフトするのは、伝統に縛られない人と書かれております。

コペルニクスは地動説という、まさに世界がひっくり返るくらい大胆な新説を唱えました。
そして、コペルニクスの地動説はたんなる新説ではなく、動かしがたい事実でした。

実際、いまのわれわれは地動説の正しさをよく知っています。
それではいったい、当時の人々はどうやって地動説を受け入れていったのでしょうか。


20世紀を代表するアメリカの科学史家、トーマス・クーンはコペルニクスの時代を丹念に研究した結果、驚くべき結論にたどり着きました。

コペルニクスの地動説は、彼の死後1世紀あまり、ほとんど賛同者を得られなかった。
ニュートンの仕事も、主著『プリンキピア』が出てから半世紀以上、一般の支持を得られなかった。
ダーウィンの進化論だって、すぐに受け入れられたわけではない。


それでは、こうした世界をひっくり返すような新説は、いつ、どのタイミングで、どのようにして受け入れらえていくのか?


彼の結論は「世代交代」です。

つまり、天動説を信じる古い世代の大人たちは、どれだけたしかな新事実を突きつけても、一生変わらない。
なにがあっても自説を曲げようとしない。

地動説が世のなかの「常識」になるのは、古い世代の大人たちが年老いてこの世を去り、あたらしい世代が時代の中心に立ったときなのだ。

「世代交代」だけが、世のなかを変えるのだ。

 

トーマス・クーンは、これを「パラダイム」という言葉で説明しました。
パラダイムとは、簡単にいうと「ある時代に共有された常識」といった意味の言葉です。
文明とは、ゆるやかなカーブを描くように少しずつ発展していくものではない。


それまでの常識(パラダイムA)が、あたらしい常識(パラダイムB)に打倒されたとき、時代は次のステージに突入する。
さらにパラダイムBが、もっとあたらしいパラダイムCに打倒されたとき、時代はもう一段上のステージに突入する。

そして古いパラダイムが、あたらしいパラダイムに移り変わる(パラダイム・シフト)ためには「世代交代」が必要である。
古い世代の人たちに世界を変える力はない。


トーマス・クーンは『科学革命の構造』という著書のなかで、次のように結論づけています。

「このようなあたらしいパラダイムの基本的発明を遂げた人は、ほとんど、非常に若いか、パラダイムの変更を促す分野にあたらしく入ってきた新人かのどちらかである」

「明らかに彼らは、通常科学の伝統的ルールに縛られることがなく、これらのルールはもはや役に立たないから外のものを考えよう、ということになりやすい」


『ミライの授業』講談社

ミライの授業

 

春はどんどん新しい若者やルールに縛られない新人さんがやってくる時ですね。

自分や組織が持つ古い価値観を押し付けるのではなく、新しい考えや行動を応援し、それぞれが持つ強みや思考を取り入れる事も、素晴らしい未来にする為に大事なことなんだと思います。


ニーチェさんの名言
『世界には、君以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。
その道はどこに行き着くのか、と問うてはならない。
ひたすら進め』


あなたの毎日がワクワクに溢れますように。