ある人にとっては真実でも、誰かにとっては違う場合もある
『盲目に象』の話はご存知ですか?
私は知りませんでした。
こんな書籍から本日は引用させて頂きます。
「大城さん、それは、『盲目に象』ですよ。私、いつも行ってるでしょ。皆それぞれ育ってきた環境が違う。経験値も 能力も違う。立場も資質も全部違うんだから、他人を説得しようといくら頑張っても無理なんですよ」
若いパートナーと大喧嘩したときに、ボスからもらったアドバイスです。
ノートにも書いてあるのですが、実践にはいかせていませんでした。『盲目に象』とは、真実は1つでは無いことを示唆する 寓話です。
数人の目の見えない人に象を触らせて、どんな動物かと尋ねると、それぞれバラバラな答えが返ってくる。
鼻が長い動物、耳が大きい動物、足が太い動物、皮膚がザラザラした動物・・・・。
皆、触っている部分が違うのだから当然一致しない。
鼻を触った人が足を触った人に、「鼻が長い動物だよね」と言っても、「いやいや違う、足が太い動物だよ」となって永遠に噛み合わないわけですよね。
ほかの部分もどんどん下がっていけば全体像に近づくことはできますが、1人の人間がどれだけ頑張っても限界があります。
つまり組織のリーダーとしては、人が触った部分を教えてもらって受け入れることが必要なのです。
他人を変えようなどと思わず、自分が変わればよいのです。
出典:失敗しようがない華僑の起業ノート
大城太著 日本実業出版社より
自分と同じ人はいませんから、考え方もやり方もみんな違って当然なんですね。
ですから組織でも全員が全く同じ考えになるはずはない。
そういう意味では『全社一丸となって』という事は出来ない。全員同じ考えだったら宗教かも?(笑)
でも、『一丸となれない』というのを理解した上で、敢えて一丸を目指すと言うのも決して間違いじゃないと心友が語ってくれました。
「そういう思考になったら、一丸となれない原因のメンバーと自分の関わり方が全く変わる」と言うんです。
相手はこちらのやり方を快く思ってないかも知れない。でも、「彼の良いところが見えるようになった」と言い、その活かし方まで考えられるようになったと言います。
まさに『盲目に象』、一丸になれないと言う真実は、自分の在り方によって、答えは一つでないと言えるんだと思います。
大事なのは『全社一丸』にこだわるのではなく、自分の在り方、捉え方、つまり軸なんじゃないかなーと思うわけです。
あなたの毎日がワクワクに溢れますように。