人間関係の悩みには?
人生における悩みの大部分は人間関係と言います。
また、仕事を辞める理由の第一位も人間関係とも。
大小様々ですが、誰しも一度は人間関係で悩んだ事もあるはず。
ですが小林正観さんはその解決策を挙げてくれています。
人間関係の問題を解決する方法は2つあります。
ひとつは、自分の周りの500人をすべて人格者に変えてしまうことです。ただ、この方法だと1人を変えるのに、説得に次ぐ説得を重ねて2年くらいはかかるでしょう。
500人を変えるためには1000年かかる勘定になり、事実上これは不可能といえます。
もうひとつの方法は、自分自身が人格者になってしまうことです。どちらの方法も、結果的には穏やかで、にこやかな温かい日々を得られるとは思いますが、人を変えるということは大変なことです。
なかなか人は変わってくれません。
しかも自分の思いどおりになるとなると、なおさら難しいでしょう。
それをまず理解する必要があります。
周りの人を変えるよりも、「私」が変わるほうがずっと簡単なのです。
なぜなら、変えるべき相手が自分1人だけだからです。
さらに、変えるべき相手が自分ですから、自分が変わりたいように変わればいいからです。
イライラしたくない、腹を立てたくない、人と争いごとをしたくない、何かを言われてもいちいち気にするような自分ではありたくない、と思うのであれば、自分が希望するように、自分をつくり上げればいいわけです。
「私」が人格者になるということは、誰に何を言われても、目の前にどんな現象や出来事が起きても、それについて怒らない、怒鳴らない、イライラしない、声を荒げない、ということにほかなりません。
その結果、周りの人も穏やかな日々を過ごすことができて、得をするでしょう。
でもそれはあくまでも二次的な効果です。自分が人格者になることによっていちばん得をするのは、ほかならぬ自分なのです。
ある方から2つの解決法について質問がありました。
「小林さんのお話は97%は理解ができました。しかし、あと3%だけ、どうしても理解ができません」
その3%とは、こういうものでした。「たしかに、自分が人格者になることで、問題は解決するということはわかりました。
でも、小林さんの周りには、穏やかで温かく、素敵な人がたくさんいるのに対し、私は行く先々で、性格も言葉も荒い人たちばかりに会います。
これは明らかに神によって差別をされているとしか思えません。
自分を取り巻いている人間と、正観さんを取り巻いている人間関係が明らかに違うことに納得ができません。それが3%の納得できないことです」
私はそれに対してこう答えました。
私の場合は、もう「訓練終わり、修行終わり」とシナリオに書いたのです。
あなたの場合は、「訓練中、修行中」とまだシナリオで書き続けているので、訓練や修行をさせてくださる先生が、あなたの周りを取り囲んでいるのでしょう。周りにいる人は、あなたの先生をやってくださっているのです。
ですから、自分で人間関係が大変だと思うのなら、「訓練終わり、修行終わり」と看板に書いてしまえばいいのです。
先生は「訓練終わり、修行終わり」と書いてしまった人を教える必要がないので、もうあなたのところへは集まってこないでしょう。
『ただしい人から、たのしい人へ』廣済堂出版
斎藤一人さんのお話のなかに『人は困らない』というのがあります。
自分からみた時、勝手に「あれじゃ、今後苦労するだろうに」とか、子供に対しても「大人になってからこのままじゃ心配だー」とか、人の心配をしがち。
でも、相手はそこまで困らない。なんだかんだで、うまくやっていけるものなんですと。
確かに学生時代やんちゃだった友人達も、今じゃあなんだかんだで、しっかりやってたりするもんですしね。
そして、それより大事なのは「自分のご機嫌をとりな」と。
自分で自分のご機嫌を取る方が何百倍も大切と言います。
自分の機嫌が良ければ、それが影響力となりますし、小林正観さんの言う「人格者」にも繋がりそうです。
人間関係の極意はこのあたりに隠れていそうです。
まずは自分のご機嫌を自分でとる。そして人間関係の訓練、修行は終わり!とする。
これを忘れずにいたいですね!
サミュエル・スマイルズさんの名言
『真の人格者は自尊心に厚く、何よりも自らの品性に重きを置く。
しかも、他人に見える品性より、自分にしか見えない品性を大切にする。
それは、心の中の鏡に自分が正しく映ることを望んでいるからだ』
あなたの毎日がワクワクに溢れますように 。