日頃から感謝の気持ちを伝えています?
僕の好きな言葉に
「魂のごちそう」
という言葉があります。
これは小阪裕司さんの著書『仕事ごころにスイッチを』に書かれていた言葉で、
意味としては、「自分の力で行ったり、成し遂げたことが、誰かのためにもなり、そのことに対して与えられたポジティブ フィードバック」です。
つまり、非金銭的報酬であり、トータルリワードという考え方にも当てはまるかもしれません。
そこで本日はこちらの本からも引用させていただいてみましょう。
人が誰かに喜んでもらったり、感謝されたり、褒めてもらったりしたい。だから働くのだ。
散々嫌味を言われながら受け取る10万円と、「自分がこの人の役に立った」という気持ちで受け取る10万円では意味が違う。 次に10万円の仕事があった時の働く動機は全く違ってくる。
もともと日本人は、「感謝」という感情を大切にしている。
海外から日本にやってきた観光客は、サービス業に従事する従業員がお客様に対して、いつも深い感謝の念を示すことに非常に驚く。品物を見るだけで買わない客に対してもにこやかな笑顔を絶やさないし、 品物は丁寧に包んで手渡し、そして最後には、顧客を見送って頭を下げる。
こうしたことは、日本人にはごく当たり前のことかもしれないが、決して、世界中どこでも共通の風景というわけではない。
そしてまた、日本人は、そうしたことを決して強要しない。感謝の気持ちはお客の方から求めるものではなく自然と与えられる。 お客の方から従業員に感謝の言葉を投げかけることもよくあるが、当然のことながら、それもまた強要されるものではない。
つまり、日本人のなかには、相手の気持ちの先を読んで、感謝の気持ちを述べたり、微笑んだり、称えたり、という心の文化があるのである。
私たちが言いたいのは、日本の職場において、こうした日本人ならではの文化をもっと活用していいのではないかということだ。
マネージャーやリーダーは、従業員に対してもっと感謝の気持ちを述べていい。顧客や取引先に対してするように、感謝を述べていいのである。
従業員に媚びるとかお世辞を使えと言っていいのではない。従業員がやってくれたことを、もしあなたが当たり前だと思っているなら、その当たり前のことをしてくれたことに当たり前の感謝をしようというだけのことだ。
ただそれだけのことで、ストレスを抱えていた職場の雰囲気は大きく変わるのだということを忘れないでいてほしい。
感謝とか、ほめる・ねぎらうとか言うと、苦手意識を持つ方も中にはいます。
でも普段お客様にするように、いや時にはそれ以上に、感謝の気持ちを言葉にして仲間にも伝えないと、意外と全く伝わってないなんて事もあります。
魂のごちそう、お互いに意識してみませんか?
ピーター・ドラッカー氏の名言
コミュニケーションで最も大事なことは、言葉にされないことに耳を傾けることだ。
あなたの毎日がワクワクに溢れますように。