ときには立ち止まり、得意な事を好きな事なのかと振り返るのも必要
「自分らしさってなんだろう?」
誰でも一度は考えた事があるものだと思います。
人によってはいつも考えている人もいますし、なかにはそのせいでかえって動けなくなっている場合もあります。
「天職ってなんだろう?」
「自分もチャンスがあれば変われるのに」
「このままでは終わらない」
などなど。
自己イメージは時にまわりのフィードバックによって形成されるのに役立つ事もあります。
「君のいいところはここだよ!」
と言うもの。
能力や才能を見つけるのに役立つのは間違いないてすが、最終的には自分が自分をどう思うか、これが自己イメージなんですよね。
さて、動機・欲求の面について、自分が「何をしたいのか?」の自己イメージでは、金井先生の著書によると能力・才能の場合と違って「本当のところ何がやりたいのか」は、人から教えてもらえる筋合いの問いではないといいます。
少し引用させていただきましょう。
動機、欲求の自己イメージに関しては、その意味では、他者の声よりも自分の内面の声に耳を傾けることが、重要になってくる。
気を付けなければならないのは、人はしばしば、自分が得意なことを、好きなことだと勘違いしてしまうことである。これはそう考えると簡略的には都合が良いためであり、はまりやすい罠である。
例えば、英語ができる人は、語学が好きだと思いがちだし、コンピュータが得意な人は、機械を操るのが好きだと思ってしまう。
得意なことが好きなら、とても都合のいうことだから、このような勘違いが生じやすい。ほんとうに好きなのは、語学ではなく、多言語を話す人とのコミュニケーションかもしれないし、機械ではなく、数学的な問題解決なのかもしれない。
得意な事イコール好きなことだと、短略してしまうと、「便利屋」にされてしまうので、注意がさらに必要だ。
語学ができる人は海外派に、コンピュータができる人はシステム屋さんにされてしまう。
うまくできることをやりたいことのように思い続けるのはよそう。
「何が本当のところしたいことなのか」という問いは、結構難しい問いだ。
ちなみ本書では、つねにキャリアをデザインしていこうと言うのではなく、人生の節目には自分を見つめ、節目以外ではドリフト(偶然などに流される)でも長期的にはプラスに作用するのだと書かれています。
自分探しも大切ですが、しっかり内省するときと、運や縁を大切にドリフトする、メリハリを忘れずにしていきたいものですね。
【金井壽宏さんの名言】
いくら経験を積んでも、そこから教訓を導き出さなければ、意味がありません。研修は自分の経験を内省する絶好の機会です。内省することで経験が整理され、言語化され、教訓となる。
あなたの毎日がワクワクに溢れますように