ホットハート&クールブレイン
サイゼリア創業者、正垣泰彦さんの書籍の中にも、リーダー論がありましたのでご紹介します。
リーダーは、目標や理想を持ったら周囲に語り続けることで、周囲のみんなも頑張れる。
そして、自分たちが持っていない知識やノウハウのある新たな同志を集めるという意味でも、理想を語ることはとても大切だ。
どんな人間でも一人でできることはたかが知れている。
中略
頭の良い人は、私のように「毎日でも食べられて、体が自然と元気になる料理を世界中に提供したい」といった夢みたいな話はしない。
周囲の人に、バカだと思われたくないからだろう。
でも、ずっと話を聞いていると、その夢の実現に力を貸したくなるようだ。
優秀な人材が次々とサイゼリアに中途入社してくれたのも、そのためだと思う。
だから皆さんには金儲けとか私利私欲ではなく仲間を幸せにするとか、社会に貢献するような目標を持つことを勧めたい。
そして、自分が描くビジョンを照れずに言い続けることだ。
長年一緒にいる奥さんから「この人、急に変になったの⁈」と心配されるくらい大きな目標を持つのが、ちょうどよいと思う。
そうすれば、自分より優秀な人材が、あなたや仲間の夢を叶えるために力を貸してくれるはずだ。
同時にリーダーには、夢の実現に向けて仮説を立て、検証し続けるという姿勢も欠かせない。
人を本気にさせて、動かすには熱い心は不可欠です。そこに人は集うのでしょう。
自分の想いを伝えるのは覚悟なくしては叶わないのもですね。
しかし、想いだけではダメで、それを実行するには冷静な脳での仮説、検証が大切になってくるのだと教えてくれる一節です。
でもなかなか簡単にはうまくいかないものです。
そんな時はどう考えるのが良いのでしょう?
さらにこんな部分も引用させていただきます。
何かに取り組み、どうしても上手くいかないときに、自分が悪かったと考えるのは、最も建設的な考え方だ。
競合店にお客を取られた→不景気のためだ、業績が悪い→部下の能力不足だ、と失敗の理由を他人に押しつけていては、一歩も前に進めない。
世の中のすべての結果には、当然ながら原因がある。原因は自分の中にあるという前提で実験を行うほうが、成功する可能性は高くなるはずだ。
なお、あらゆる「実験」は、何のためにそうするのか、なぜそれをすべきだと思ったのか、という前提条件を自分で文章にまとめて、ポイントを整理しながら進めていくとよい。
同じ失敗を繰り返さなくて済み、成功につながる可能性が高まる。
『原因と結果の法則』という有名な本もありますが、自分の行動を原因としたのなら、その結果となる間に起こること、起こったことをしっかりと見つめることが重要になってくるという事なんですよね。
起こることを自分が起点となっていると考え、今できることは何?と頭を絞れば、まだまだできることが生まれてきそうです。
あなたの毎日がワクワクに溢れますように。